『幼児期に大切なのは、母親との濃密なスキンシップ』だという研究報告があるそうです。
放任教育や子供の自主性重視の教育では、脳の発育に良くない影響がある……そうです。
母親との濃密なスキンシップについて考える前に、「過保護」と「過干渉」について整理しておきましょう。
過保護は子どもを育てるうえで悪い育児の代名詞のようになっていますが本当にそうでしょうか。子どもは主として母親をとおして、心の発達でもっとも大切な自分が生まれてきた世界への基本的信頼感と、自分の存在に対する自信を獲得して成長していきます。そのためには自分の欲求がいつもしっかり受けとめられ、十二分に愛され保護される必要があります。
過保護というのは、子どもが『望んでいること』をやってあげすぎることです。反対に過干渉は、子どもが『望んでいないこと』をやりすぎること。どちらも、やリすぎることですが、望んでいることをやりすぎることと、嫌がっていることや望んでもいないことをやりすぎることでは大きな違いがあります。親が良かれと思ってやっていることが、子どもにとっていいことかどうかは別です。
過保護は子どもの依頼心が強くなって自立が遅れると思われるかもしれませんが、かえって自立が早いのです。子どもが望んでいることをしてあげれば、してあげただけ満足してもう望まなくなります。子どもがもういいと言っているのに、それでも無理にするのは過干渉です。そうなると子どもの欲求は長びき、いつまでもたくさんの保護を求め、自立も遅くなってしまいます。
